アルコール飲料の官能分析

アルコール飲料の官能分析 - Alpha MOS

原料から最終製品まで

市場には、コニャック、ブランデー、バーボン、スコッチ、ジン、ラム、テキーラ、ウォッカ、ウィスキー、焼酎、泡盛といった蒸留酒から、ビール、ワイン、日本酒、紹興酒などの醸造酒、さらにリキュール、甘味果実酒、梅酒などの混成酒に至るまで、多種多様なアルコール飲料が存在し、その生産地も様々です。アルファ・モス・ジャパンでは、生産のあらゆる段階で製品の品質を保証し、革新性と品質保証の両面で企業が最良の選択をするお手伝いをします。ここでは、アルコール飲料の官能分析手法の一部をご紹介します。

お酒の香り・異臭の識別

フラッシュGCノーズ Heracles NEO を用いて、様々なお酒の香りや異臭の識別が可能です。原料となる穀物や果実、香り付けのための木片などのサンプルは、前処理不要です。醸造酒はそのままでも測定できますが、醸造酒、蒸留酒とも塩析をすると、より差がはっきりと得られます。20mLバイアルにサンプルを充填して、すぐに測定を開始でき、分析サイクルはたったの約8分です。専用の測定・解析ソフトウエア Alpha Soft には、商品開発に適した主成分分析や判別分析機能のほか、品質管理に適したSQCチャートやクロマトグラムのグローバル判別モデルなどの機能があり、用途に応じて最適な解析手法を選択することができます。また、保持指標&においライブラリ AroChemBase を用いることで、識別に寄与する主な化合物を絞り込み、その化合物に関連する「におい記述子」から、サンプルの香りの違いを特徴付けることができます。


  • オークウッドチップの官能特性の評価
  • チューハイ中のフルーツ香の識別
  • コニャックの偽造の認証と検出
  • ウォッカのクロスコンタミネーションと品質管理
  • 生産地が異なるビールの品質管理

ブラックペッパーの香りマップ

お酒の味分析

電子味覚システム ASTREEを用いて、アルコール飲料の味の識別や特徴付けが可能です。ASTREEのセンサーで測定するには、サンプルを溶液にする必要があります。アルコール飲料は基本的に、そのまま測定可能です。測定時間は3分と短く、専用の測定・解析ソフトウェアでAlpha Softで簡単にマップで表現できます。


  • テキーラの熟成度と信頼性の評価

熟成度の異なるテキーラの味マップ

酒類に含まれる香りや異臭を見分けるパネルのトレーニング

粉末化したフレーバーがカプセルに充填されたGMPフレーバースタンダードは、その使いやすさから、どこでも、試薬の調製不要で、官能評価パネルのトレーニングを行うことができます。GMPフレーバースタンダードには、80種類以上のフレーバーがありますが、その中から、蒸留酒やビール等に関連するフレーバーをセットにしたキットも用意しています。


GMPスタンダード
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