測定・解析ソフトウェア AlphaSoft


AlphaSoft

装置の制御から多変量解析によるデータ視覚化まで

アルファ・モスの官能分析システムにパッケージされているソフトウェア AlphaSoft(アルファ・ソフト)は、各検出器やオートサンプラのコントロールのほか、 データ取得、解析、レポーティングと多くの機能を有しています。測定条件やシーケンスの構築から多変量解析によるデータの視覚化までサポートします。

  • 検出器とオートサンプラのメソッドパラメータの設定と自動制御
  • 分析シーケンスをグラフィカルに簡単構築
  • データ取得とリアルタイム解析機能搭載
  • レポートテンプレートのカスタマイズ機能でオリジナルの報告書を作成
  • 最善な識別結果を得るための変数の組み合わせを最適化
  • 各種消耗部品の交換時期や診断期間の管理
  • 官能評価結果や一般分析値など外部変数のインポートが可能
  • におい・味・外観のデータの統合が可能
  • イベントやエラーのログ管理

各検出器によるフィンガープリントから統計解析

AlphaSoftには豊富な統計手法が含まれており、各検出器によるフィンガープリントから、目的に応じて、においや味、外観の定性から定量までを行うことができます。

フィンガープリント

1. レーダープロット

サンプルのフィンガープリントの比較


2. 主成分分析

複数の変数からの情報を2次元、または3次元のグラフに分類します。主成分分析結果を解釈するにあたり、固有ベクトルを読み取ることは大変重要です。AlphaSoftでは、センサーやピークなどの説明変数を主成分プロットに重ね合わせて表示することで、識別されたサンプル間の違いに関する解釈を容易にします。


3. 判別分析

製法、原料、ロット及び供給元などの違いによって、においや味の質の異なる代表サンプルをあらかじめ数点測定することで、未知サンプルの判定のためのモデルが作成されます。


4. PLS 回帰分析

あらかじめ成分濃度や官能評価による得点の異なるいくつかのサンプルデータをもとに検量線を作成しておくことで、未知サンプルの定量的な結果を得ることができます。


5. SIMCA

品質管理用手法として用いられ、あらかじめ複数の合格品ロットを用いて、合格域を計算することで、未知サンプルの合否を決定することができます。


6. 統計的品質管理(SQC)チャート

SIMCA と同様に品質管理における判定に用いられます。SQCでは複数のグレードによる管理域を定義し、未知サンプルのグループを同定することができます。


7. 保存期間分析

サンプルの保管温度、包装状態や原料の供給元など異なる条件下での経時的なにおいの変化を簡単に比較することができる手法です。 検出器の応答に関して重大な変化が観察されたポイント(変曲点)を特定することができ、賞味期限の設定などに有効となります。また、未知サンプルの保存期間を推定することも可能です。


8. クロマトグラムグローバル判別モデル Sensory ID(Heracles NEO専用)

Sensory ID は、複数の基準サンプルのクロマトグラムを記憶させ、それに対して未知サンプルの一致度を評価します。ピークのインテグレーションが不要なことから、未知サンプルで初めて検出されたピークであっても基準とは異なるフィンガープリントとして認識されます。判定結果は、設定した規格に対する In/Out のような解釈しやすいもので、測定ごとにオンラインで判断することも可能です。

ルーチンQC用マンマシンインターフェース MMI Pro(Heracles用アドオンソフト)

MMI Pro は、シンプルな画面設計で、分析経験の少ないオペレーターでも直感的に使いこなすことができるユーザーインターフェースを提供します。品質管理などルーチンでの作業に便利な AlphaSoft のアドオンオプションです。

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