乳製品の官能分析
原料から乳製品まで
市場には、牛乳、ヨーグルト、バター、チーズ、クリーム、アイスクリーム、粉ミルク、健康飲料など、様々な乳製品があります。アルファ・モス・ジャパンでは、生産のあらゆる段階で乳製品の品質を保証し、革新性と品質保証の両面で企業が最良の選択をするお手伝いをします。ここでは、乳製品の官能分析手法の一部をご紹介します。
乳製品の香り・異臭の識別
フラッシュGCノーズ Heracles NEO を用いて、様々な乳製品の香りや異臭の識別が可能です。液体でも固体でも粉体でも、サンプルの前処理は不要です。20mLバイアルにサンプルを充填すれば、すぐに測定を開始でき、分析サイクルはたったの約8分です。専用の測定・解析ソフトウエア Alpha Soft には、商品開発に適した主成分分析や判別分析機能のほか、品質管理に適したSQCチャートやクロマトグラムのグローバル判別モデルなどの機能があり、用途に応じて最適な解析手法を選択することができます。
- チーズの香りのプロファイリング
- ヤギ乳の異物混入の検出
- 牛乳の貯蔵寿命の特徴付け
- 乳児用ミルクの品質管理、酸敗臭の検出
- 牛乳中のp-クレゾールの定量
乳製品の味分析
電子味覚システム ASTREEを用いて、乳製品の味の識別や特徴付けが可能です。ASTREEのセンサーで測定するには、サンプルを溶液にする必要があります。牛乳であればそのまま測定可能。クリームなどは希釈します。バターは温めて溶かせば測定できます。チーズなどの固形のものは、ホモジナイズが必要になる場合もあります。測定時間は3分と短く、専用の測定・解析ソフトウェアでAlpha Softで簡単にマップで表現できます。
- チーズの味のプロファイリング
- クリームやヨーグルトの酸味の識別
乳製品(固形)の外観分析
ビジュアルアナライザー IRIS を用いて、チーズなど固形の乳製品の外観(色・形・大きさ)を分析することが可能です。サンプルをチャンバー内に配置すれば、すぐに測定可能です。結果は専用の測定・解析ソフトウェア Alpha Soft で、簡単にグラフで表示することができます。IRISは、マーブル模様の入ったチーズやチーズ菓子など、見た目が不均一なサンプルの違いの数値化にも適しています。
- チーズの色の識別
- 模様のあるチーズのパターンの特徴付
- 保存条件の違いによる乳製品の色評価
乳製品に含まれる香りや異臭を見分けるパネルのトレーニング
粉末化したフレーバーがカプセルに充填されたGMPフレーバースタンダードは、その使いやすさから、どこでも、試薬の調製不要で、官能評価パネルのトレーニングを行うことができます。GMPフレーバースタンダードには、80種類以上のフレーバーがありますが、その中から、乳製品に関連するフレーバーをセットにした乳製品用キットも用意しています。