米油の品質評価にフラッシュGCノーズを活用

築野食品工業株式会社 様

和歌山県、紀ノ川清流のほとりに所在する築野食品工業株式会社は、国内で唯一、自給自足の可能な循環型植物油脂資源としてライスブラン(Rice Bran・米糠) の高度有効利用に力を注いでる研究開発型企業です。資源枯渇が叫ばれる中、 世界的に注目される米・米糠から栄養成分を豊富に含む米油やフィチン酸、イノシトール、γオリザノール他の高機能生理活性物質を抽出し、 食品・医薬・化粧品・飼料等の原料として世界中に届けています。 世界で初めて高純度の天然フェルラ酸の開発に成功するなど、数多くの世界初の偉業を成し遂げており、栄誉ある『井上春成賞』や『飯島食品科学賞』にも輝いています。


HERACLES II 導入の経緯

築野食品工業株式会社の企画開発部では、「へたらない・におわない・くせがない こめ油」の品質評価に、機器分析の必要性を感じていました。官能評価では困難な再現性を満たし、特に劣化油の悪臭原因物質として予想していた複数成分の迅速な測定が可能な機器を検討した結果、マッピングなど簡単に違いを表現できる解析ソフトウェアも付属するフラッシュGCノーズ HERACLES II の採用に至りました。


導入後の使用

HERACLES II の良好な再現性と分析スピードにより、劣化油の複数のにおい成分の迅速な定量分析ができました。オプションとして追加した保持指標&においライブラリ AroChemBaseも、ブランド商品である「TSUNOこめ胚芽油」が「においわない」ことの裏付けとして、一般的な植物油と比較して、異臭物質が圧倒的に少ない示すこと等にも有効利用しています。


今後の予定

全社としては、ライスブランの高度有効利用の研究で、さらなる国際貢献を目指しています。 また、事業の一つである「こめ油」生産については、国内最大手として、既存製品の品質維持や新商品開発を続けていく予定です。

築野食品工業株式会社様のウェブサイト

掲載:2015年11月


ページのトップへ戻る