フラッシュGCノーズ | HERACLES II



電子嗅覚システム、フラッシュGC・・・1台2役!

フラッシュGCノーズ HERACLES II は、超高速GCを基盤とした電子嗅覚システムです。 特定成分の迅速な検出に用いることもできますが、クロマトグラム全体を「においのフィンガープリント」として処理することで、高速のにおい識別システムとして機能します。 さらに、保持指標&においライブラリ AroChemBaseを用いることで、におい成分の予測もできるため、GC-MS分析前のスクリーニング分析にも有用です。HERACLES II は、ヘッドスペース、液体注入、SPME、SPDEやITEX など複数の分析法に対応しています。 また、内蔵ポンプを利用し、 テドラバックからの直接吸引も可能なことから、食品分析だけでなく、環境分析などフィールド分析にも利用可能です。


サンプルのヘッドスペースを短時間で測定

HERACLES II は、一般的なガスクロマトグラフ(GC)で20~60分かかるヘッドスペース分析を、分離時間わずか2~3分という短時間で分析可能です。 高速オーブンは、最大10℃/秒の昇温速度で、7段階の昇温プログラムがあります。カラム液相の種類により、最大300℃まで加熱します。 このHERACLES II による超高速ヘッドスペース分析は、微妙に配合を変えた様々な開発サンプルの違いを短時間で分析したり、 異臭クレーム品などの分析において結果を迅速に提示するのに大変有効です。


同時に2つのクロマトグラム・低濃度(数ppb)成分も検出

HERACLES II は、超高速なだけでなく、複合揮発成分の分離性能を高めるため、異なる極性をもつ2本のメタルキャピラリーカラムと2つのFIDを搭載しています。 ヘッドスペースの高速測定で、2つのクロマトグラムが同時に得られます。また、Tenaxなど捕集剤を利用したパージ&トラップ濃縮によって、 低濃度(数ppb)成分も検出します。Tenax(10mg)を充填したトラップは、ペルチェにより5℃~280℃まで制御可能です。


においの違いを数値化し、マップやグラフで表現

HERACLES II は、サンプルのヘッドスペースを迅速に分離・検出した後、極性の異なる2本のカラムからの信号を、 化学的または嗅覚的なフィンガープリントとして記録します。それらを、サンプルの「におい」に関する特有なサインとしてマップやグラフで表現することができます。 専用ソフトウェアAlphaSoftが、測定から解析までを一貫してサポートします。



保持指標&においライブラリで、成分予測

保持指標&においライブラリ AroChemBaseは、化合物保持指標とにおい情報を含むライブラリです。 HERACLES II で分析したクロマトグラムを元に、 GCで分離された化合物の検索、推定、および官能的特性の記述を簡単に行うことができます。統計解析ソフトウェア AlphaSoftとの互換性が高く、解析がスムーズに行えます。


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