小児用製剤の開発における味の識別
EMEA(欧州医薬品審査庁)・CHMP
小児用製剤の開発における電子味覚システムの有用性について
EMEA(欧州医薬品審査庁)および、その諮問委員会であるCHMPは、小児向け製剤に関する論文『Formulations of Choice for the Paediatric Population』の中で、電子味覚システムの有用性を認めています。
5.3 Methods to assess the acceptability of a medication
「味は、間接的な分析方法や味覚センサーを使用して定量的に、官能パネルを使って定性的に評価が可能である。」 (詳細は、Annex 2参照。)
Annex 2. 2- Quantitative evaluation of the taste using a taste sensor
「味覚センサー(電子味覚システム)は人の味覚に近い方法で味を検出できる。 (中略) 方法論は、液剤(溶液や懸濁液)、固形製剤(一般的な錠剤、速崩錠、発泡錠、小丸剤、ミニ錠)など、たいていの小児用製剤に対応してよく確立されている。 分析手順は比較的費用がかからず容易である。味覚センサーは、薬剤の開発における味評価だけでなく、新規の苦味物質のスクリーニングや、味の経時的な安定性評価にも有用である。」
資料:
『Formulations of Choice for the Paediatric Population』 (London, 23 June
2005)