供給元の異なる香料を用いた内服剤の安定性の比較

医薬品メーカー様

内服剤の安定性の比較に電子嗅覚システムを利用

分析

装置:におい識別センサーシステム FOX

供給元の異なるAとBの香料を添加した内服剤の安定性試験を行った。それぞれのサンプルを60°C下で最大27日間保存したとき、 においの変化量を初期サンプルに対する相対的な数値で縦軸に表現した(下図)。




ここでは、A社の香料を加えた内服剤が、3日後から顕著な変化をしているのに対し、 B社の香料を添加したサンプルは18日後くらいまで大きな変化が観察されず、明らかに優れた安定性が確認された。 このグラフは、最適な原料を決定するだけでなく、最終製品の消費期限を予測するための客観的な比較データとして活用することができる。


結果

電子嗅覚システムによって得られた経時変化グラフより、供給元の異なる原料を使用した内服液のにおいの安定性を相対的に把握することができ、 供給元の選定やそれに伴う消費期限の設定に有用となることが示された。


※添付の資料は著者の許可を得て掲載しています。

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